気密、湿気対策と住宅のデザイン

住まいを新築する時、日本では、柱などの構造材の間に断熱材を充填する充填断熱を採用することが多いです。充填断熱についても、外張り断熱についても、一番大切なのは、内部結露を起こさない施工ということです。つまり、防湿シートを隙間なく施工した上で、壁内に隙間なく断熱材を充填して、気密性を高めることで、内部結露を防ぐことができますが、それが案外簡単なことではありません。
住まいの壁の中には、水道、ガスの配管や下水管があります。それだけでなく、電気の配線や電話線もあり、コンセントがあります。
土間や廊下などの段差もありますから、本当に丁寧に施工しなくてはいけません。

私の友人の実家は、数年前に大規模なリフォームをしました。両親が結婚して5年目に建てたので、32年になります。家族が少なくなったので、細かく分けられた部屋の内装壁を取り払い、広々とした、開放的な間取りにしました。住宅設備機器や内装も一新しようと思いました。しかし、入っていると信じていた断熱材はあまり入っておらず、結露して、柱が腐っていた部分もありました。このまま、ほっておいた状態で、大地震でも起きたらと思うと、恐怖を感じたそうです。

彼女自身が住まいを新築する時も、透湿防湿シートの施工や断熱材の充填施工について、施工不良にならないか、心配しました。最初からセルロースファイバーという断熱材を充填済みの耐力壁パネルを採用すれば、断熱と耐力壁工事が一度にできます。構造的にも隙間が生じにくいため、内部結露も起こり難いため、結露によって、構造躯体が深刻なダメージを負う危険もかなり少なくなります。ただ、間取りや窓の大きさや部屋の広さなどに、ある程度の制約があります。構造から断熱対策、気密対策をすることで、湿気対策ができますが、住まいのデザインの自由度が少し制限されました。

This entry was posted on 金曜日, 8月 22nd, 2014 at 9:14 AM and is filed under リフォーム. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Both comments and pings are currently closed.

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